1982年5月 NHK テレビ番組に出演


1982年の春はマイオアシスを発表したときですが、ワープロのブームが到来しましたので、 NHKの経済番組でも取り上げられるようになりました。
その台本が残っています。これは 台本の表紙です。
収録は昭和57年5月28日 16:00 - 22:00 放送は5月29日(土曜)7:30-8:30 ETV と再放送 5月30日(日曜)14:00-15:00 ETV

音声だけ録音してありましたので、そのテープを聴いて、内容を再現してみました。 ビジネスネットワークという毎週 1時間の経済番組で、
ビジネスフラッシュ
リポート西東 乱戦 日本語ワープロ市場
トップインタビュー 富士銀行頭取
司会は高梨アナウンサと長橋さんという女性。 担当は長谷川ディレクタです。
ゲストのリスト東京電機大学の脇さん、富士通の神田、東芝の奥田さん、シャープの寺川さん。 フィルム出演で大和速記の津田さんというメンバです。
この奥田さんは小生の奈良高校の同窓生でした。

番組の構成です。ワープロの部分が22分もあります。
スケジュールとスタジオの配置

16オフコンとファクスとワープロが3種の神器
17ワープロは
18乱戦模様です
19脇さんの話
20ワープロ戦争 どのくらい普及する?
今年は10万 来年は20万 3年先は100万台くらい
相当伸びる 1兆円ビジネス
34社が参入 20社が出品
中心は 日本語ワードプロセッサ
20社が生産販売を手がけている。 75万円の機種も出現
21価格が8分の1になった
22名乗りを挙げているメーカは34社もある
300万 150万 75万円のものも出てきた。(これはMy- OASYSのこと)
ビジネスショウの映像
いろんなメーカが進出
カメラメーカ 文具のメーカなど 多様なメーカ
音声入力も (いろいろ問題はある 将来性はあるが まだ)
23インストラクタの実演(東芝)
24いろんな機能
口述速度で文書ができる。
従来はちばんはやいので、40文字位だったが 180文字/分で早い。
手書きは40字くらいだから 4倍くらいになる。頭が追いつかない。
省力化 OA の中心機器になる。
25ワープロの効果
26一日勉強すれば使える
どのくらいやったらできるの?
全文字 1時間もあれば、
かな漢字 1週間
27いろんな機種があります。かな漢字変換とペンタッチ
3社のものを借りてきた
・富士通の機械 かな漢字変換 手が早くうごいている。
・シャープ 全文字をおいたもの。 習熟すると 4-50文字/分になる。
28使いこなしている例として、大和速記の状況のビデオ、 30台(OASYS100)も導入している。
3年程まえからやっている。
非常に早いですね。 議会の議事録 ディクタフオーンで聞いて入力
1年くらい以前は手で書いていた。 比較すると速度は 3倍くらいになった。
調子の良いときには 1分間 に180文字くらいでる。
291分間に180文字
30在宅勤務にも
こちらは 在宅勤務でやっているところ。
120字くらい打てる。
家庭を大事にして、子供を大切にしている。
やる気十分である。
32在宅勤務
33 まだまだ普及台数は少ない
どのくらい生産されている?
実に意外だが、少ない。
53年9月に最初の機械が出たが
54年 200台
55年 2600台
56年 9000台 である。
75万円のような機種もでてきたので、来年には20万台になる。
そのうち、100万台にもなる。
34 59年に100万台の予測
35 導入の現状のアンケート
アンケートでは、 導入企業が43.9パーセント であるが、企業に一台ではまだだめ 検討中が34パーセントもあるから、 非常に熱心であるということがいえる。
急速に普及すると、印刷業界に非常に影響があると業界では心配している。
36 導入の動機
37 メーカ月産数百台
38 これからはもっと増える
39 将来の普及予測台数をどのくらいの数字と見るか
普及の予測
シャープ(寺川)
そう遠くない将来に累積の設置台数で100万台
根拠
小型化し、低価格化すると買いやすくなる、文書処理はオフィスの中では大切なものだから、なくてはならないものになる。

東芝(奥田)
60年になると、 50万台くらいになるだろう。
製品寿命が4-5年とみて、 200-250万台の需要が有るだろう。
日本のオフィスが200万くらいあるから当たっているのでは?

富士通(神田)
最終的には1000万台
日本の労働者人口は 5000万人 文書で作業をしいてる人が1000万人なので、 一人1台ずつ使うと 1000万台になる。
40 シャープ 100万台 東芝 200-250万台 (リハーサルではもっと少なかったが、私が1000万台と言ったものだから、本番では増えた)
41 富士通 神田 1000万台 高梨アナからは、本番でちゃんと1000万台と言ってくださいと念をおされていました。
42 それぞれ読みがちがいますね、 機械をどうみていますか?
43 ユーザの注文(津田さん) フロッピの互換性のなさ 保守料金の高さ
44 互換性はなんとかなりませんか?
いろんな種類のものがでているからだが、そのうち統一される。(神田)
45 メンテナンス料金はコンピュータと同じ考えなので高いが安くする。(奥田)
46 シャープさんはペンタッチはアプローチは易しいが、スピードでは負けるのでは?
ここにある機械のように、かな漢字変換でペンタッチというのもある。結局はキーボードの問題だ。
習熟が簡単でOLも簡単にできる。
キーボードを否定しているのではない。 会社の中でオープンシステムで使って貰うように考えている。
販売戦略としては 販売力と開発力をみがく(シャープ)
47 用途別の開発 使い易い小型化と低価格化で(富士通)
販売戦略
富士通(神田)
誰でも使える一人一台 という 時代になる。
将来的には 値段が下がることもあるし、私が使ってこれだけ簡単に使えるから、 誰でも使えて本当に便利だということを、皆さん方に分かってもらうようにしてゆきたい。
(高梨)それで、1000万台ですね?

シャープ
ムードから実用的なものになってきた。 必需品的 コストパーフォーマンスを追求してゆく。 サポート体制を充実してゆく。 文書処理の専門家を大量に養成してやってゆく。

東芝
普及としては 入力の易しさ かな漢字自動変換
綺麗な文字 24ドット
ワープロスクールをつくる。 ファイリングの方法などを教える。
48 できるだけ人間に近いものを 、かな漢字変換を完全にしたい(東芝)
49 まとめ

南多摩工場の写真 です。この写真は、この番組のために 南多摩工場をビデオ撮りしたときのものです。工場の製造状況のビデオは結局は放映されませんでした。


撮影当日に、シャープの寺川さんは、電池で動く携帯用の機械の試作品を持ってきていました。
これは、ペンタッチ入力のかな漢字変換の機械で、プリンタが付いていました。
私は当時携帯形のものを作るつもりだったので、驚きました。

東芝の奥田さんは、専門ではなかったので、広報がつきっきりで、発言をチエックしていました。

将来 1000万台の機械が使われるようになるというのは、私の持論でした。 一番最初に言ったのは、ミニコンの試作機をトヨタのお客様に見せた時(1979年)に言いました。 それからずっと言っていましたが、この時にはもうワープロも具体的になり、妄言でもなくなりました。



放送の音声を録音したテープ

放送の音声です。録音の状態が悪く、残念ながらあまりよく聞こえません。
将来は1000万台くらい出るという発言も記録されています。
13:26 あたりから、寺川さん、奥田さん、神田の順に出てきます。