1981年OASYS100J を発表



1981年8月4日 OASYS100Jを発表しました。プリンスホテルで午前はマスコミ、午後は富士通ユーザ関係。
  • ニュースリリースです。 昨年発売したOASYS100は6月で1530台の受注をとったとあります。 また、7月には「富士通オフィス機器株式会社」を設立したとあります。 この会社で、営業やユーザサポートを行っていました。

  • 翌日の日刊工業新聞です。 159万円という価格はインパクトがありました。

  • 100Jのカタログです。8ページ物です。
    僕らの言葉が、道具になった。という爽やかなコピーです。若い男性が屋根裏部屋のような板の間にいる写真です。 機械には電源コードも付いていません。このような写真は富士通としては始めてでした。
  • カタログの中開き2ページ パーソナルの機器というイメージを強くだしたカタログです。 本体は19kgで部屋から部屋へ、あなたの身近なところに置ける・・・・・。
    このころ製品化された5インチのフロッピを2デッキ使っています。プリンタは16ドットです。あとで24ドットが追加。
  • フロッピーなど 辞書フロッピー 文書フロッピー の写真。フロッピケースもカラフルです。 100Jひとり一台の時代へ。と将来の方向を示しています。


  • 1981年9月12日の日経産業新聞です。 8月末での受注累計は、2,200台に達したとあります。 また、他社は100-200台なのに富士通だけが、強気の月1,000台ペースの生産を計画しているのにたいし、 富士通の強気の決断を疑問視する向きもあると結んでいます。

  • 1981年11月の日経産業新聞です。 当時のワープロ業界の状況の記事です。東芝、シャープ、富士通、日本電気、沖電気工業、松下通信、日本ディジタル研究所、 三菱電機、横河電機、日立、リコーと11社の製品が発売されていました。 その中で、100Jは一番安く、低価格競争に突入したとあります。 また、今年度2万台市場にとあり、また、100万円を切るのは時間の問題とあります。

  • 100Jを使う小林会長(当時70歳) 1982年1月25日 朝日?の夕刊の記事で、今はなき小林さんの写真です。
  • 特許申請にワープロが 使えるようになりました。 昭和56年(1981)8月付けの特許庁の文書です。
    これまでは、ワープロで印刷した文書が特許出願書類として認められていませんでした。 これまでの和文タイプに代わってつかわれるようになってきたので、特許庁でも認めるようになったのです。 大体このようにして、世の中でワープロで作った文書がつかわれるようになってゆきました。


    1981年当時の日本語入力方式についてまとめておきます
    かな漢字変換の優位性が市場では知られていなかった時代で、各種の方式のマシンが発売されていた。
    かな漢字変換・・富士通・東芝・キャノン
    ペンタッチ・・・シャープ・日本電気・沖電気・松下通信
    全文字配列・・・横河電機
    2タッチ・・・・・リコー・日立

    ・ペンタッチ
    ペンタッチは、和文タイプの流れをくむもので、漢字を一面に配列したパネルから漢字を一つづつ選択するもので 最初は営業的にも売りやすいと考えられていた。また価格も安く作れると言われた。 しかし、使ってみると実用的ではないことがわかり、57年ころからはすたれてゆく。 この方式は漢字を一文字ずつ入力する方法で、漢字には音や訓があり、多様な使い方がされているということで 原稿がある場合はまだしも、考えならが文章を作るというような局面では実用的ではなかった。 しかし、面白いことにワープロの開発の歴史の上では、最初の3年間程は開発もされ、販売活動もされたという事実である。 思うに、開発していた人や、販売していた人は自分でもあんまり使っていなかったのではないかと推察される。
    ・全文字漢字鍵盤
    横河の方式は新聞社で使っていた両手で漢字を選択する鍵盤を利用したもので、ペンタッチの系統に入る。
    少し前まで、新聞の製作のための日本語入力方式として、沢山の入力専門職の人がこの方式をつかった鍵盤で新聞の原稿を入力していた。 これらの専門職はもと、活字を組む文選とよばれた仕事をしていた人達である。 いまは、このような人も退職していなくなり、新聞社でも記者が原稿をワープロで作ってそのまま入力するという方法になっている。
    ・2タッチ(または連想式)
    2タッチは、漢字をかな2文字に対応させて、かな文字を入力するだけで、一義的に漢字が入る方法である。 通常のカナ鍵盤で、ソフトも簡単なため、一番単純な方法である。 或る時期には、専門の養成機関があり、ある会社ではこれで書籍の原稿や住所録の入力をやっていた。 熟練すると早いと言われていて、デモもみたことがある。しかし、訓練が大変だというような理由で結局は 廃れてしまう。
    この方式も原稿をみて入力するというもので、考えて文章を作るには適していない。
    ・かな漢字変換
    かな漢字変換は、日本語の言葉の音(かな)を入力して、機械で漢字まじりにする方法である。 考えながら入力するのに適している。当初は変換がうまくゆかないとか、キーポードは日本人に馴染みがないとか 難点も多かったが、使ってみるとそれなりに実用的であるということで、現在では日本語入力として唯一のものとなった。