漢字処理アーキテクチャ検討会

昭和52年(1977)7月11日 漢字処理アーキテクチャ検討会の第一回を開きました。 これはその
  • 議事録です。 社内の関係部署に依頼してメンバーを出してもらい、 2週間に一回のペースで検討会をスタートすることにしました。 もともと、従来からOSの入出力装置のコントロールソフトを担当していた、第三計画課の 伊藤課長 西内君 島影君のメンバが、それまでいろいろ検討してきたものを実現させるために ハード設計部門との情報交換とコンセプト作りをするために検討会を始めたのです。 これからJEFとして発展してゆく基本的なシステムデザインは第三計画ですでに出来ていました。
    ハード設計部門が納得をして、入出力装置を開発するようにもってゆくのが、この検討会の大きな目的でもありました。
    この検討会は11回開催されて、80ページの報告書がまとまりました。 新しい漢字処理システムは日本語処理システムと呼ぶことにし、 日本語処理拡張機構(JEF)という名前もつけました。
  • JEF検討会の報告書の表紙
  • 報告書のまえがき1で、目的が格調高くうたわれています。
  • 報告書のまえがき2です。
  • 報告書のあとがきで、メンバのリストがあります。 事務局として、西村君が苦労しました。これは西村君の手書き文書です。

    この資料を使って、社内へ説明してまわりました。
    説明のためには、 JEFのコンセプト説明用OHPをつくりました。

  • JEFのOHP 1978年はじめに作ったJEF社内説明用のOHP資料36枚
    反応はいろいろでした。素晴らしいから推進してほしいという人、できるとは思わないと疑問を持つ人などさまざまでした。
    これまで、数年間漢字処理システムで、出版関係などの商談を富士通でも随分手がけてきました。 しかし、ハードウェアのトラブルや専用システムなので、営業は苦労しました。一度経験した営業は二度とやりたくないという心境だったのです。

  • SEへの説明その1
  • SEへの説明その2 1978年3月7日 SEの本部会議(DSA会)での説明資料 「日本語処理の動向」
    日本語処理の必要性を強調。他社でも熱心にやっている。問題点ばかりあげないで、前向きにやろう。富士通も本気で取り組もう。
    と大勢の前で説明しました。

  • SEとの打ち合わせメモ 昭和53(1978)年3月27日の日付印のある、メモです。JEFを全社的に検討する体制を作ることになってきました。
    1.社内プロジェクトグループの発足 今までとは違う分野なので、第3セクタとしてとらえる。
    2.技術部の窓口をはっきりしてほしい。 周辺なのか応用なのか方式なのか? 窓口をまとめてほしい。
    3.JEFとマーメイドとパートナーの関連をはっきりしてほしい。
    4.今までの経緯では、(愚痴になるが) SEより技術部に出力をいくら出しても、こちらへの入力が全然ない。ここ数年間そんな状態でもう悟りの心境だ。

    これまでは漢字処理という分野で、応用機事業部が担当していました。SEや営業は商談対応をして随分苦労してきているのでした。 悟りの心境だという言葉をいまもよく覚えています。 話は結構だが、本当にうまくやってくれるのか?と俄には信じられないという感じでした。